大阪府立泉鳥取高等学校 部活動に係る活動方針

学校教育の一環として行われる部活動は、スポーツ及び芸術文化、生活文化、自然科学、社会科学、ボランティア、趣味等の活動(以下、「芸術文化等の活動」という。)に興味と関心を持つ同好の生徒が、より高い水準の技能や記録・大会等に挑戦する中で、生徒に次のような様々な意義や効果をもたらすものと考えられます。

 ・ 部活動の楽しさや喜びを味わい、生涯を通じてスポーツや芸術文化等に親しむ基礎を培うことができる。

 ・ 体力の向上や心身の健康の保持増進につながる。

 ・ 自主性、協調性、責任感、連帯感などを育成する。

 ・ 自己の力の確認、努力による達成感、充実感をもたらす。

 ・ 互いに競い、励まし、協力する中で友情を深めるとともに、学級や学年を離れて仲間や指導者と密接に触れ合うことにより学級内とは異なる人間関係の形成につながる。

このように、部活動は、各学校の教育課程での取組みとあいまって、学校教育がめざす生きる力の育成、豊かな学校生活を実現させる役割を果たしています。

しかしながら、過度な活動等は、生徒の心身のバランスのとれた発達を妨げるという問題があるとともに、教員においても、部活動が長時間勤務の要因の1つになっているということも指摘されています。

このようなことから、スポーツ庁が策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン(平成30年3月)」及び文化庁が策定した「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン(平成30年12月)」に則り、部活動の活動時間及び休養日の設定その他適切な部活動の取組みについて、方針を策定することにしました。

生徒や指導する教員にとって望ましい環境を構築するという観点に立ち、部活動が、地域、学校、分野、活動目的や競技種目等に応じた多様な形で最適に実施されることをめざしています。

大阪府立泉鳥取高等学校 部活動に係る活動方針

平成31年3月31日

1.部活動の目的

部活動は、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、単に、知識・技術・競技力を向上させるだけでなく、多様な活動・経験を通して、人間的な成長をめざすことを目的とする。

2.運営について

(1)年間の活動計画並びに毎月の活動計画を作成し、計画的な活動を行うとともに、保護者にも提示し理解と協力を求める。

(2)部活動指導者は顧問を含む複数で担当し、過度の負担が生じないようにする。

3.休養日及び活動時間の設定について

(1)休養日は週1日以上設定する。

(2)週当たり平日は少なくとも1日、土曜日及び日曜日のうち少なくとも1日を休養日とすることを基本とするが、練習試合や大会等で困難な場合にあっても、学校全体で部活動を行わない日(定期考査期間等)を含め、部ごとに年間で104日以上設定する。

(3)週末の休養日は原則として月当たり2日以上となるよう設定する。

(4)合理的でかつ効率的な活動を行う。

(5)学校の休業日に練習試合や大会等で4時間以上の活動となる場合は、生徒の健康管理に十分配慮して、休憩時間を適切に設定し、無理のないよう活動するとともに、その後に休養日を設けるなど、学校生活に支障のないように配慮する。

4.指導について

(1)部活動の指導に当たって、体罰は、いかなる理由があっても、決して許されるものではない。

また、威圧的な言動等による指導によって、生徒の自発性を損なうことの無いよう考慮して指導に当たる。

(2)適切な指導方法、コミュニケーションの充実等により、生徒の意欲や自主的、自発的な活動を促す。

5.その他

(1)事故の未然防止のため、施設・設備の点検を定期的に実施する。

(2)無理のない安全な活動メニューを心掛け、自主的に行うことを基本とする。

(3)練習試合や大会等については、日程等を十分に考慮し、過度な負担とならないようにする。