2018/6/22 ◆平成30年度◆第1回泉鳥取高校学校運営協議会

平成30年度第1回泉鳥取高等学校学校運営協議会議事録

学校運営協議会次第

日 時:平成30年6月22日(金) 15:00~17:00

場 所:大阪府立泉鳥取高等学校 A棟1階 会議室

  ○校長室

1.校長挨拶

移動

   ○会議室

2.開式の辞 

出席委員・事務局員紹介

3.本校各係よりの報告

(1)進路関係

(2)生徒指導関係

(3)教務関係

(4)保健関係

(5)生徒会活動

(6)教育相談関係

(7)学校の近況等

(時間割、出張等の関係で割愛させていただく項目もございます)

~質疑応答~

( 休 憩 )

4.学校経営計画についての報告および協議

昨年度の反省・提言を受けて、今年度の目標説明(校長より)

    ~質疑応答~

5.次回の連絡ほか

次回予定 11月9日(金)

日時平成30年6月22日(金)15:00~

場所本校会議室(A棟1階)

1、 各係からの報告事項

(1) 進路指導部より(新延教諭)

① 在校生の進路希望  ② 40期生の進路状況  ③ 本校の進路状況の変化  ④ キャリア教育について

2018年4月に実施された進路希望調査では3年生(41期)よりも2年生(42期)、2年生(42期)よりも1年生(43期)のほうが進学を希望する生徒が多い。卒業者227名中、進学が109名、就職が89名、未定が29名となった。進学については、進路指導部員による学校訪問等により、今まで本校において指定校推薦や進学実績の無かった大学や専門学校に進学する生徒も増えた。

就職については、昨年から進路の手引きを作成し、面接対策やマナー、履歴書の書き方等を学習する生徒が増え、昨年9月の時点での40期生の就職内定率は過去最高となった。38期以降、就職者は減少し、進学者は増加する傾向にある。現3年生は210人中120人が就職を希望している。

実際に就職や進学をした後に感じるギャップをなくすため、1~2年生には、オープンキャンパスやインターンシップの参加を促している。今年はどちらにおいても希望生徒は例年より多い。三年生ついては、進学する生徒には進学ガイダンスを行い、大学の中で何を学ぶか等、指導を行っている。まだ進学先を決められてない生徒については、オープンキャンパスなどの参加を促している。就職する生徒には模擬面接等の面接練習を行っている。また、事前指導により就職先の絞り込みを促している。

(2) 保健部より(安田首席)

① 生徒に向けた健康診断を行っている。

② 生徒に、薬物に関する正しい知識を得るとともに、その危険性を知ってもらうことを目的とした、薬物乱用防止教室を開催している。

③ 校内の定期的な清掃を行い、また、生徒にも徹底している。

④ 火災や地震時に向けた避難訓練を定期的に行い、また、実際に発生した時の対応を指導している。

⑤ 心配停止時のAEDの使い方や人工呼吸の方法を、生徒のみならず、教職員にも行っている。

① 生徒の状況として、平成28年度において募集クラスは20で実際は21クラス展開、平成29年度において募集クラスは19で実際は20クラス展開、平成30年度において募集クラスは18で実際も18クラス展開となっている。

② 1~2年次においては、芸術科目以外の選択科目はなく、基本を重視した基礎教育を徹底している。また、時間割においても、教室移動の少ないシンプルな時間割を作成することを心掛けている。その中で、少人数展開やチームティーチングを行い、きめ細やかな教育を行っている。

学校の生徒の健康と安全を守ることに関わる業務を担当している。主に5つに内分される。

(3) 教務より(宮崎教諭)

3年次においても、進路に合わせて2単位選択3単位選択の授業があり、ひとりひとりに行き届いた教育を行っている。

(4) 図書自治会部より(中山首席)

主に、生徒が取り組む行事の企画やサポートを担当している。特に、六月の体育祭において、近年新しい取り組みを進めている。具体的に、昨年からは団対抗で行う体育祭の団ごとのTシャツを生徒にデザインさせ生徒に着用させていることや、5年前からは応援合戦も行っており規模も年々大きくなってきている。今後の主な活動としては、11月頃を予定している文化祭があり、生徒主体で開催できるようサポートする予定である。

(5) 生活指導部(北岸教諭)

特になし。

2、 学校経営計画についての報告(峯近校長)

地域家庭との交流や連携や、生徒と主体的に活動し自尊感情を育むこと、また、キャリア教育として「夢、夢中、無限大」をキャッチフレーズに生徒が学習、学校生活、進路の問題に取り組み、社会に貢献する人材となるような環境づくりを行うべきという提言のもと、創造力豊かな生徒を育てることを目標に以下のような学校経営計画を立てた。

(1) 保護者との連携

「学校の情報が伝わっている」と答えた保護者が52パーセントと答えている現状を打破するため、メールの配信やホームページへの掲載により、情報を伝わりやすくすることで、70パーセントを目指す。

(2) 遅刻者数の減少

本校の最寄駅であるJR和泉鳥取駅に止まる電車の本数が少なく、また、駅から学校へ向かう通学路も長距離であることから、昨年度はのべ22000人程度の遅刻者がいるが、今年度は12000人まで減少させることを目標としている。その取り組みとして、始業一分前にメロディチャイムを鳴らしている。

(3) ICTの活用

20教室に、単焦点のプロジェクターを搭載する予定である。それによって指導の幅を広げることで、生徒がより多くのことを学べる環境づくりに取り組む。

(4) 学校組織の運営

若年層の教職員が多い本校において、若年層の教職員でチームを作り、一丸となって業務に取り組む。

(5) 検定、資格の取得

生徒が実用英語検定、漢字能力検定といった検定に意欲的に取り組む環境づくりを行う。実際に、6月1日に実用英語検定を本校で受験した生徒もいる。

(6) 広報活動

広報活動として今年度、学校見学を2度開催し、300人の保護者に参加してもらうことを目標としている。

(7) スポーツフェスティバル

本校において、運動部中心としたスポーツフェスティバルを開催し、地域の中学生等に練習試合等の体験活動に参加してもらう。

(8) 学校スタンダード

生徒の育成方法として、学校経営計画に基づき「学校スタンダート」を作成し、学年、分掌ごとの生徒指導方法を定め、生徒の育成に生かす。9月頃に、生徒や保護者、教職員に示すことのできるよう調整中である。

(9) 職員研修

年3度行うことを予定しており、第1回の内容は「発達障害を持つ生徒のサポート」を予定している。

(10)研究授業、授業見学

昨年度の教職員に向けたアンケートにおいて、「相互に授業を見たり、研究授業を行った」と答えた教職員が

11パーセントしかいないという現状を鑑み、授業を撮影すること等で教職員互いに学びあえる環境づくりに取り組む。

(11)全国の学校における取り組みを学ぶ

具体例として、岩手県立盛岡第二高等学校が取り組む、「朝のホームルーム中に行うプレゼンテーション」を見学予定である。

(12)一社会人として適切に動くことのできる人材づくり

一社会人として適切に動くことのできる人材を育成するために、部活動や生活指導を徹底していく。

(13)地域の清掃活動等のボランティアへの参加

今年度の取り組みとして、資源ごとにポイントを加算するような「競技性」を持たせた清掃活動を盛り込むことを考えている。

(14)生徒の乗車マナーの向上

生活指導部員による乗車マナーの注意喚起や、教頭が電車のホームに立つことにより、乗車マナーのさらなる向上を目指す。

(15)はんなんコットンプロジェクト

阪南市が地域の活性化に向けて取り組む「はんなんコットンプロジェクト」に、本校も協力する。

(16)イングリッシュカフェ

5回開催予定で、7月17日火曜日、8月30日金曜日、11月16日金曜日、12月20日木曜日、2月6日水曜日の開催を予定している。英語による会話やゲームを予定している。

(17)国際交流について

大阪観光大学と連携をとり、留学生を派遣していただく予定である。また、43期はベトナムへの修学旅行を予定しているのでベトナムからの留学生を派遣していただくように話し合いを進めていきたい。

3、 協議委員より質問及び意見

(意見)アレルギーを持つ子供が万が一対象となる食物を摂取した場合、命に関わることもあり、エピペンを自分で使用できなくなることもある。よって、使用方法については教職員も把握する必要があるが、使用方法を間違えることが非常に多く、講習を開き、使用方法を理解してもらう必要がある。また、アナフィラキシーショック等のショック症状が出ている生徒には、迷うことなく早急に使用することが望ましい。

(質問)大学や幼稚園には、AEDは何台設置しているか。また本校には現在1台設置されているがどれくらい必要であるか。

(返答)芦屋大学には3台、幼稚園は1台設置している。5分以内の対応が望ましいので、近辺の施設が遠距離であることも鑑み、本校にも3台程度設置することが望ましい。

(意見)高等学校の教育の質を高めるための対策としては、定員を減らし入試における不合格者を出す、そこから進学率を高める。また、比較的学力の高い生徒をまとめてレベルの高い教育を行うことや、留学生を迎え入れ、国際的な教育を徹底することも重要である。

(意見)学校経営計画の様々な方針においてみられる、「教育を正しさだけで行わず、楽しさで行っている」ところにすばらしさを感じた。

(質問)去年度の遅刻者がのべ2万人というデータはどのように集計されたものか。

(返答)毎朝の始業時刻に間に合わなかった生徒の総数を集計しているが、信ぴょう性に欠けるので、もう一度見直す予定である。

(意見)学校スタンダードが描く理想の生徒像は何か、次回聞かせてほしい。

(質問)アクティブラーニングの定義をどのように考えているか。

(応答)ペアワークやグループワークなど様々な方法があるが、そういったアクティブラーニングを教職員が積極的に行えるような環境づくりをしていきたい。

(意見)アクティブラーニングを、「子供を活動させること」と勘違いされることが非常に多く、本来の意味は「子供が主体的に学習に取り組むこと」であるので注意してほしい。近年の中学校では、誤解を招くこともあり、「アクティブラーニング」という言葉はあまり使われていない。

(意見)幼稚園と高等学校との交流も多く、そのたびに互いに多くのことを学んでいる。また、こういった交流のなかで、「楽しく学び青春している」という風に見受けられ、よいと感じた。

社会に出たときに、今までの経験によって積み重ねられた、想像力は非常に重要であると思う。

また、地域の活動や学校内での取り組み等を、PTAを通じて多くの人にわかるように伝えてほしい。

4、 会長によるまとめ

広報活動を活発にして、地域や保護者に今の活動を伝えていくべきではないか。また、アクティブラーニングや学校スタンダードといった、生徒を教育することの目的や方法を考えていくことも今後の課題といえる。次回までにこれらの本質をつかみ、学校における教育をよりよくしていってもらいたい。