始業式の言葉

はやいもので五月も半ばにさしかかってきました。

引き続いてコロナ感染症防止対策として「密を避ける」「マスク着用」「換気」

などを徹底しながら本校の教育活動をおこなっております。

新年度となり、生徒のみなさんも少しずつ慣れてきて意欲的に授業に取り組む姿勢が、

さまざまな授業でみられるようになってきました。

このブログでも今後画像などを通してその様子をご覧いただけるようにと考えております。

少し遅くなりましたが、新年度の始業式において校長より生徒のみなさんに伝えた言葉を

掲載したいと思います。

『四月になり、

季節が変わりました。

景色が変わりました。

学年が変わりました。

担任や教科の先生が変わりました。

四月はいろいろなものが変わります。

みなさんの心は変わりましたか。

まわりの変化とともに新しい自分を見つけましたか。

新しい自分は、未来の自分の夢にもつながっています。

みなさんの目標を私に聞かせてください。

それを達成するために努力はできそうですか。

少しずつでも大丈夫。

目標にむかって一歩ずつ近づきましょう。

ニュースで知っている人もいると思いますが、数日前の4月4日に競泳の池江瑠花子選手が、

東京オリンピック代表選考会を兼ねた日本選手権の女子100mバタフライで優勝。

見事、東京オリンピックの400mメドレーリレーのメンバーとして代表入りを決めました。

レース後、池江選手は涙があふれこう言いました。

「自分がすごくつらくてしんどくても努力はかならず報われると思いました」

努力はかならず報われるのでしょうか。

池江選手は2019年2月に白血病を患い、競技生活どころか生命も危ぶまれた状態から、

闘病生活を経て見事に復活を成し遂げました。

思わぬ病に今までの当たり前がそうでなくなったときの池江選手の気持ちはどうだったでしょうか。

今回の大きなレース前の心境を池江選手は「楽しみ」と表現しました。

池江選手はこれからを「大好きな水泳の第二の人生の始まり」と言っています。

わたしは先ほどの「努力はかならず報われるのでしょうか」と言いましたが、

その大前提に「大好き」「たのしい」という気持ちがあると思います。

みなさんの「大好き」「たのしい」は何ですか。

そんなに簡単に見つけられないと思っていても

意外と近くに思わぬタイミングで出会うこともあります。

自分がほんきで努力できる「大好き」と「たのしい」を高校生活で見つけてください。

ここにおられる先生方もこの先生という仕事がだいすきでたのしいという気持ちがあると思います。

今年度も引き続き、みなさんと先生方で成城高校をより良い学校にするため「one team」を合言葉

にすばらしい学校にしていきたいと思っています。

よろしくおねがいします。』