府立高校では今、ホームページの更新作業が進んでいます。その都合で、8月に投稿した記事が全部削除されてしまったので、もう一度書いています。…という事情ですが、せっかく書くので、その後の情報も含めて書きたいと思っています。残念半分、期待半分です。
京大見学会の企画は突然やってきました。ドキュメント風に書くとこんな感じです。
1学期、生徒の様子もそろそろ落ち着いてきたころ、2年生の学年主任が突然、校長室に来ました。ちょっと言い出しにくそうにしているので、「凄い爆弾でも持ってきたんじゃないの?」と冗談を言うと、「実は、そうなんです…」と真顔で答えました。
その爆弾というのが、京大見学会でした。2年生全員を京都大学に連れて行きたい…それも8月中に…というので、こちらが青ざめました。私は、先生方からの提案については、まず「ええやん!」ということに決めていましたが、この時ばかりは、咄嗟にその言葉が出てきませんでした。生徒たちの志を高く保つために…。京都大学という環境を見せたい…。憧れの先輩に出逢わせたい…。目的も手段も、すべて大賛成です。ただ、現実を想像したら、「ええやん!」という言葉が喉の奥につっかえてしまいました。
我々教員の努力だけではどうしようもない問題やから、できる限り頑張ってみよう…ということで、その日の話は終わりましたが、その後が大変でした。まずは、京都大学副学長の河野先生(本校卒業生)に連絡をして、包み隠さず説明をしました。リモートで打ち合わせの時間も持ってくださいました。教頭先生が中心となって調整が進むと、いろんなことが前向きに動き出しました。
我々がお願いしたことは、まず、本校卒業生の教授など所謂大人の大先輩からと、大学生や院生など兄姉に近い卒業生からの講話をお願いしたいということ。そして、10人以下の少人数で大学生が学内を案内するキャンパスツアーを実施してほしいということでした。講話の方はすぐに調整していただき、段取りが進み始めました。一方、キャンパスツアーの方は、時間もない中、学校が多人数の学生を集めることは極めて厳しい状況でした。そんな中、河野先生が部長をつとめておられる京都大学アメリカンフットボール部が協力してくれることになり、ここでも助けていただきました。



ご講話をいただいたのは、京都大学副学長の河野先生、フィールド研の徳地先生、iCeMSの田部先生、宇治地区事務部の中山さん、情報学研究科院生の山中さん、法学部4年生の西村さんのあわせて6名、すべて三国丘高校の卒業生です。

講話の後は、小グループに分かれてのキャンパスツアー。京都大学アメリカンフットボール部(GANGSTARS)のみなさんと京都大学に在学中の卒業生が案内役です。学内を歩きながら、三丘生の質問にも丁寧に答えてくれました。大教室に戻った後はランチタイム。涼しい部屋でお弁当を食べながら、話は尽きない様子でした。
実は、この日、さらなるオプションも用意されていました。田部先生が企画してくださった、理学部探検です。写真をご覧ください。

iCeMSという、最新の研究施設を案内してくださいました。びっくりしすぎて思わず背筋が伸びてしまうような高価な(1億円を超える)顕微鏡を見せてもらったり、細胞などの研究材料を保存するため、常に4℃に保たれた部屋に入らせてもらったり、ノーベル賞を受賞された北川進先生の研究室がある建物の中を案内してもらったり…参加した理系の生徒たちにとっては、夢のような時間が過ぎていきました。
ここからは後日談ですが、京大見学会について取り上げた、三国丘高校公式Instagramの閲覧数は、なんと62万回。101件の投稿の中、ぶっちぎりのダントツです。三丘生や保護者だけではなく、もっともっと多くのみなさんに注目していただけたことが、とても嬉しいです。
今回の企画は、三国丘高校だからこそできたものだと自負しています。こんなに短い期間に準備していただき、本当に温かく迎い入れていただけたことに心から感謝いたします。生徒たちの目の輝きを見ていると、京都大学に憧れを抱いていることがわかります。人生の中でも、とても大事な時期をどこでどんな風に生きるのが、自分にとってベストなのか…考えるチャンスを与えていただいたと思っています。我々教員の無茶なお願いを真正面から受け止めてくださった皆様に、あらためて感謝申しあげます。あいがとうございました!