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2022年度 3学期始業式 校長式辞

令和5年1月10日

3学期 始業式 式辞

 みなさんあけましておめでとうございます。みなさんにとって、貝塚南高校にとって更なる飛躍の年の始まりです。始まりの日、濁りない空気観のもと、意欲を充実させ、個々に志を立て、達成に向け自律的に行動を開始して下さい。私は他者を思いやり、尊重し、仲間と共に、悲しみも喜びも共感できる自分であり続け、「明るく・たくましく・心爽やかな」国際社会に貢献できる人格がみなさんに備わること、そのような環境を構築、持続することを志とし行動を開始したいと思います。そのような環境とは、みなさんの自己実現は言うまでもなく、本校関係者すべてが、心身ともに健康な状態が持続できる「ウェル・ビーイング」な学校づくりです。みなさん「ウェル・ビーイング」について後程探究して見て下さい。そして、「ウェル・ビーイング」な学校づくりにご協力お願いします。

 さて、本日は人格形成のための重要な要素の一つとして読書についてお伝えします。本との出会いは人との出会いに似ています。その人にあるいはその本に出合ってから「ぱっと」拡がる世界があります。自ら考え行動するヒントや、毎日をどう生きるかという勇気や哲学おも授かる場合があります。私は2.26事件で父親を亡くされた修道女の著書より、苦しい時こそ自ら行動することの大切さや、与えられた環境に感謝して、その場で花を咲かせるため、諦めずに根を生やすことの重要性などを授かりました。その他、記憶に残る内容を紹介します。みなさん個々に解釈してみて下さい。「何もかも開示することが親しさではない。親しさというのは開示性の度合いではなく。相手の独自性を尊重し、相互の人格を認め合うことが大切である。そこに淋しさや孤独が存在するがその孤独を味わって、澱(おり)まで飲み干すことが私たちの成長のために必要である」また、このような内容の書きぶりもあります。「闇の中に置かれたゆえに、それまで知らなかった様々な明るさや有難さがわかる。日常のありがたさが見えてくる」などです。これがすべてではなく、正解でもありません。あくまで参考です。

 今年は是非、本校の図書館を訪ねてみてください。みなさんの生きる力となる出会いがあるように思います。

 終わりになりますが、今年は本校創立50周年という大きな節目を迎えます。これまでの歴史と伝統を守りながら、自分のこと、他者のこと、母校のこと、地球のこと、未来のことを共に考え新しい価値を創造してゆきましょう。

 以上、2023年始まりの式辞とします。

校長 藤田繁也