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2022年度 2学期始業式 校長式辞

2学期 始業式

みなさんおはようございます。夏休みが終わりました。この夏休み、有意義に過ごすことができましたか、志を達成した人は次の志を立ててください。気ままな生活で終わってしまった人、今日から改めてください。ただちに目標を設定し、振り返りながら、責任ある行動をとるようにして下さい。

それでは、今、変化の激しい時代です。みなさんには受動的に生きる・学ぶのではなく、変化を起こす社会に参画し、社会の形成者になっていただきたい思いがあります。「チェンジ・メイカー」です。

そこで本日は、イノベーションの原理についてお話します。イノベーションとは(変革・刷新等の幅広い概念)です。勘やひらめき、天才によるイノベーションや奇跡によるイノベーション、これらも個人的には嫌いではありませんが今回、これは置いておきます。一般的なイノベーションの原理についてお話します。1、目的意識を持つこと・2、体系的に分析して機会をうかがうこと、分析すべき内容は①予期せぬ事②現状とのギャップ③周囲のニーズ④構造の変化⑤人口の変化⑥認識の変化⑦新知識の獲得等の項目について分析して機会をうかがうことが大切です。3、外に出て、五感で感じて、問う。理論的な分析と共に、知覚的な認識が必要です。右脳と左脳の両方を使うことが大切です。4、成功させるには焦点を絞り単純なものにすることが大切です。5、リスクはつきものですが最小限にすること。そうでなければ成功はおぼつきません。ただし、リスクを恐れて、変化に対応せず、旧態依然に陥ってしまうほうが大きなリスクを伴うかもしれません。以上、イノベーションの一般的な原理です。記憶にとどめておいてください。同時に、OECDによるエージェンシーの定義や、ウェルビーイング、SDGs等に絡めて探究してみて下さい。

加えて、グローバル化がすすみ、変化の激しい世の中であるからこそ、自国の伝統文化を見つめ直す時間が大切であるように思います。たとえば、大阪の地を舞台にした古典文学作品を紹介しますと、土佐日記「海賊の恐れ」では、岬町や箱の浦など、枕草子「難題」では、長滝にある蟻通神社など、日本永代蔵では、貝塚市にある水間寺、源氏物語「光源氏と住吉」では、住吉大社などに触れられています。親しみやすい内容です。古典文学にこだわる必要はありませんが、みなさんも是非自国の伝統文化に触れる時間を確保し自国理解を深め、未来の創造に繋げていただきたく思います。

終わりになりますが、在籍する688名の生徒のみなさん、今日からの一日一日を充実したものにし、みなさんにとって、また貝塚南高校にとって、飛躍の2学期となることを願い式辞とします

学校長