入学式式辞

入学式 式辞


 校庭の桜の花も満開となった春真っ盛りのこのよき日に、成城高等学校定時制の課程の入学式を挙行し、新入生を迎えることができましたことを、たいへん嬉しく思っています。
 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
 今日から皆さんは成城高等学校の一員です。それぞれの将来の目標のために本校を選び、今この場に座って、しっかり前を向いている皆さんを頼もしく思います。
 保護者の皆様、本日はおめでとうございます。こころからお祝いを申しあげます。これまでのご苦労へのねぎらいを申しあげますとともに、これからは、教職員一同とともに手をとりあって、高校生活での成長のため力を出しあってまいりましょう。
 本校の教育活動へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。
 あらためて、新入生の皆さん、ご入学おめでとう。
 皆さんの入学を教職員一同、心から歓迎いたします。この成城高校定時制の課程は、定時制の工業高校をルーツに50年以上の歴史があります。
これまで、およそ3000人以上の生徒たちが学びそして社会へと羽ばたいていきました。
 昼に働き、夜に学ぶというスタイルは、昔の工業高校の時代から変わっていませんが、 学習内容は総合学科として、みなさんの興味関心や進路希望に応じた多彩な科目を設定しています。その中には中学校の学び直しの学習や、大学や専門学校などの受験を意識した 発展学習も設定しています。
 さらに、皆さんが本校での学習で成長していくのを支援するため、教職員は生徒にやさしく、生徒一人ひとりの長所を伸ばすために手厚くきめ細やかに対応できる体制で、指導や支援に取り組んでいます。
 ただし、心してほしいのは、皆さん一人ひとりが自分を理解し、ダメなところはダメと自分を律し、自ら成長していこうとする気持ちを持たないといけません。どちらか一方の頑張りではダメなのです。
 さて、今日から本校で学び成長していくために、皆さんに実行してほしいことが二つあります。
 第一に、遅刻をせずに休まず毎日学校に登校することです。夜に学ぶということはとても大変なことですが、ついつい何かと理由をつけて欠席遅刻を自分に許してしまうということがあります。それでもできるだけ時間を守る努力をしてください。皆さんが努力をしていることをまわりの人たちは必ず応援し支援してくれるはずです。
 そしてもう一つは、「周りの人たちと仲良くすること」そして「皆で助けあうこと」です。これは成城高校の校訓に「和親協同」という漢字であらわされています。
 この校訓は、本校の伝統であり、教育活動の精神としてすべての場面で活かされています。日々の教室での勉強や実習、さまざまな行事や部活動など一人でするのではなく、互いに協力しあうことを本校で身に着けてほしいと思います。そのためにまずは「挨拶」から始めてください。
どの人とも最初は初対面です。初対面の時の最初の接触は「挨拶」から始まります。
「周りの人たちと仲良く皆で助け合う」ためには、コミュニケーションがとても大切です。
「和親共同」を実行するための最初の一歩は「挨拶」です。少しの勇気をもって「挨拶」のできる人間になってください。
 毎日登校し夜に学ぶということと「和親協同」を通じて、ここに座っている皆さんの成長していく数年後が、とても楽しみです。以上を持ちまして、簡単ではありますが私からの入学式の式辞といたします。

                       平成30年4月6日
                       大阪府立成城高等学校 定時制の課程校長 麻野 克己