春遠からじ」という言葉が後に続きます。冬が来るということは春が遠くない、という意味です。季節は移ろってゆくので、ずっと冬ではないということです。どちらかというと、冬は寒い、暗いというイメージで、人生の中でも苦境の時期にたとえられます。

だから、厳しい冬になっていても、人生のなかで自分がしんどいなあと思っていても、暖かい春はやってくるよ、人生が切り開けるときはきっとやってくるよ、という意味が込められているのです。

今がしんどいなあという時は、誰にもあります。でも、ずっとそのままという時はありません。時間が経っていくと、やがて解決に向かうか、自然と開けていくかするということです。でも、ただ、待っていても仕方ありません。そういうときこそ、自分一人ではなく、周りの人に助けを求めるということをするのです。しんどいときこそ、「助けて」と言える力が大事です。この「助けて」と簡単に言えない人も実は一定数いるのです。どんな人かというと、まずは人に助けを求めることがかっこ悪いと思う人。プライドが高い人とも言います。次に、助けてということで迷惑をかけるのではないかという考えの人。他の人に迷惑をかけたくないという気持ちです。そして、本当に何も言えない人。だからさまざまなのです。「助けて」と言える人からすれば、なぜ言えないのか、と思ってしまうわけですが、人にはさまざまな心情というものがあります。特に、本当に自分の殻にこもってしまう人には、なかなか援助することができません。でも、そとから手を差し伸べないと本当に苦しんでいるのです。手を差し伸べることができる人が、そういう気づきができる人がいるといいのですが。また、他人に迷惑をかけたくないという人は、これも周囲から、迷惑ではないよというメッセージが必要になります。そして、厄介なのが、プライドの高い人です。自分ではできるからと思い込んでいしまい、他人になんか頼らないと思ってしまう人です。えてしてこういう人は、他の人がフォローしてくれていることにも気づきません。自分ができていると思っているので、困ったという気持ちにもなかなかならないのです。これは周囲が手を差し伸べると振り払うような人なので、逆に孤立してしまうことが多々あります。

しんどいとき、もがいているとき、人生の中で、生活の中で、苦しい時こそ、人とその境遇を共有できるような人間関係が周囲にあればいいですね。例えば、本校では、先生方がいます。SCさんSSWさん、学習指導員さんなど、多岐にわたります。また、外部の相談機関などもあります。困った時ほど、他の人に話すことで解決につながっていくことがあります。人を頼る、ということをぜひともしてみましょう。頼られていやがる人はなかなかいませんよ。