10月6日(水)、10月8日(金)の二日間連続講座として就労支援研修(Ⅰ)が実施されました。この研修は、大阪府教育庁が主催し、セブン-イレブン・ジャパン株式会社の協力のもと実施されています。昨年から新型コロナ感染拡大防止のため、オンラインによる開催となっています。対象は府立支援学校の中学部・高等部の生徒、教員及び保護者となっています。今年度は13校が参加しました。
この研修の目的は、【障がいのある生徒が、就労を通じた社会的自立に向けて企業による研修を受講する機会とするとともに、教員が企業の先駆的な取組みを学び、教育課程の充実や個に応じた就労支援の充実を図るための専門性を高める機会とする。】になっています。
本校は2年生(7期生)全員が進路学習として参加しました。初めはどんな様子で研修が進むのだろうと、不安と緊張でいっぱいの表情だった皆さんですが、1日目の【第1部】の目標が「新しい環境になれ、楽しく学ぼう」ということもあり、それぞれの学校の自己紹介やクイズ、挨拶練習、ペアワーク等に取り組むうちに、真剣さの中に表情に柔らかさが見られるようになりました。普段自分たちが行う挨拶練習が、働くために大切なことだということに改めて気づいた人も多くいたようでした。また、オンラインで繋がり、他の支援学校で学ぶ生徒の皆さんと「働くこと」について、ともに学ぶと言う経験が新鮮なようでした。
2回目は、研修場所を視聴覚室からアクティブラーニングルームに移して実施しました。【第2部】は「お仕事で大切なことを学ぼう」が目標でした。実際に働いている様子を映像で見た後、先輩社員の皆さんから「働くこと」についてメッセージを受け取り、質問に答えてもらう時間がありました。社員として働いている本校の卒業生も「働くこと」についてメッセージを伝えてくれました。そのことも、本校の生徒にとって、大変大きな学びと励みになったようです。
研修後の生徒のワークシートから一部をご紹介します。。
●「働くこと」についての研修後の考え
~生きるうえで大切なことだからする。でもやるなら自分が楽しんでつづけられる仕事をしたいと思います。
●この研修を通して学んだこと、知ったこと
~仕事はチームワークが大切。全部自分一人でやらず、たよれるときは人にたよることも大事。
●働くうえで心配に思っていたことが、この研修を通してどのような考えになったのか
~自分が本当にやっていけるか不安でしたが、今回の研修で1人で仕事をするのではなく、みんなでする物と言うことを知れて安心しました
2年生はこれから、後期の現場実習にチャレンジします。今回の研修は一人ひとりが「働く」ことについて深く考えることのできた大変充実した研修でした。
セブン-イレブン・ジャパンの皆さま、貴重な機会をいただきありがとうございました。
生徒の皆さんの、先輩に続けとばかりのがんばり、これからの活躍に期待しています。
今後とも、よろしくお願いします。