この日は、本校が長く大切にしてきた行事のひとつ『卒業生講座』。本校を卒業して、さまざまな分野で活躍されている先輩方にお越しいただき、今、どんな分野でどのような活躍をされているのか、その先輩の高校時代はどのような日々であったのか、そして、その高校での日々は今とどのようにつながっているのか、といったお話しを90分たっぷりお話しいただきます。
開始に先立って12人の講師の皆様に校長室にお集まりいただくのですが、それぞれにその分野で第一線の方々、そうそうたる顔ぶれです。そのみなさまがお時間を作っていただき、お越しいただいての第一声が「後輩のためにお話しさせてもらえるこんな機会をいただけて‥」と、もったいなくもうれしいお言葉をいただき、ただただ感謝です。中には卒業期が近しい講師の方同士で盛り上がりつつも、代表生徒が迎えに来られて、順に会場に向かっていただきました。
私自身も全ての会場を回りましたが、どこも生徒がぐっと話しに前のめりになっている様子が伺え、駆け足で会場を去るのが申し訳なくも残念でした。終わった後校長室でお礼を言おうとお待ちしていると、会場担当から「質問する生徒たちと話し込んでいます」と報告を受けるところも多く、最後は、講演終了から1時間近く経っていたと思いますが、生徒が校長室までいっしょに来て話し込む姿も見られました。

ちらっと見ると、その生徒のメモ書きが用紙一面真っ黒で、「聞きたいこと、全部聞けた?」と尋ねると、「これで聞きたかったことは全部聞けました」と応えてくれました。その時の表情が、やりきってなにごとかを自分のものにした、と物語っているように思えて、見ていてうれしくなりました。
こんなすてきな場面が、会場のそこここにあったのだろうと思います。お越しいただいた諸先輩の皆様、本当にありがとうございました。