8月31日(月)、大阪府の教育委員会会議において、本校を含む3つの府立の商業高校を統合整備し、新たな商業系高校1校を設置する再編整備案が公表されました。今後、11月の教育委員会会議で正式に決定する予定です。

 この知らせを受け、本校の一員として、まず胸に浮かぶのは、本校がこれまで歩んできた長い歴史とその中で築かれてきた伝統です。

 本校には、長い年月にわたり、商業教育を通して地域の経済・産業を支えてきた確かな歩みがあります。多くの卒業生が本校を巣立ち、地域社会や企業など様々な分野で活躍し、それぞれの場所で社会を支えてきました。その一人ひとりの努力が本校の歴史をつくり、今日の伝統へとつながっています。また、生徒たちを支えてくださった保護者の皆様、教育活動に御理解と御協力をいただいた地域の皆様、実習や進路等で御支援いただいた企業の皆様、そして歴代の教職員の皆様の力があってこそ、今日の本校があります。校舎や校歌、学校行事、部活動、資格取得、日々の授業など、本校には長い年月の中で育まれてきた「住商らしさ」があります。また、先輩から後輩へ受け継がれてきた学びへの姿勢や人とのつながり、住商を大切にする心も形のない「住商らしさ」であります。再編整備案が示された今、改めてその重みを強く感じています。

 今回の案を受け、私自身、学校の将来を思うと複雑な思いがありますが、一方で、これからの商業教育の在り方を考える重要な機会でもあるとも受け止めています。AI・デジタル技術の進展や産業構造の変化、少子化など社会を取り巻く環境は大きく変化しています。これからの商業教育には、地域の産業を担う人材の育成に加え、地域から新たなビジネスや価値を生み出し、未来を切り拓く人材を育てることが求められており、今回の案も、こうした将来を見据えた商業教育の充実をめざすものと認識しています。

 本校の歴史と伝統は、決して過去のものではありません。それは、これからの商業教育を支える大切な財産です。今後設置される新たな学校においては、これまで本校で培われてきた学び、誇り、そして人と人とのつながりを受け継ぎ、さらに発展させるものとなることを願っています。

 再編整備案は公表されましたが、住商の歴史はまだまだ続きます。本校としては、これまでの教育活動を大切にし、生徒一人ひとりの学びと成長を第一に考え、最後まで責任をもって教育活動に取り組んでまいります。そして、地域の皆様、保護者の皆様、卒業生の皆様の思いを大切にしながら、学校としてできることを一つ一つ丁寧に進めてまいります。