この日の始業式の後、選択科目の説明会を終えると、2年生はオータムセミナーです。本校の「北辰プロジェクト」でいうところの、自分を見つめなおし、将来に向かって邁進する受験生になるための分水嶺の行事です。何か月も前から実行委員の生徒のみなさんが、講師をしてくださる石野良純先生と、何度も打ち合わせを重ねて迎えた本日。後半では、生徒からの発案で、これまではなかった生徒代表とのパネルディスカッションも行われるとのこと。楽しみにしながら最後尾でお話を伺いました。

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分子生物学者で九州大学名誉教授、茨木高校の大先輩でもある石野先生は、この時期がノーベルウィークであることもふまえ、まず最初に、ご自身のCRISPRなどの研究の意義や研究仲間のノーベル賞の受賞(ご自身もかなり有力な候補であったとのこと)も含めた研究の歩みをご紹介してくださいました。

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その後、研究者になるまでの茨高生活を含めたあゆみ、二重らせんとの出会い、ご家庭の状況もふまえた進路選択のこと、いったんは企業に就職されたことも含めた研究者になるまでのことをふりかえって語ってくださいました。最後に、「人生の先輩として、僭越だけれども」と前置きされながら、「学問は好き、楽しいが大切」「自然に湧き出るような好奇心、内なる情熱を見つけてほしい」「やってみたらやりたいことになることもある」と、すてきな言葉を送ってくださいました。また、大学に進むにあたっても、計画的偶発性理論を紹介されながら、「大学名、学部名より、だれが何をしているか、が大切」「好奇心がもたらす偶然をチャンスに変える」「新たな金脈を掘り起こしてほしい。Be ambitious!」と締めくくってくださいました。

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そのあとのパネルディスカッションでも、石野先生のお話に触発される部分もあったのか、パネラーの生徒からも進路について「知らない人ばかりのところに飛び込みたい」「興味のある方向を見つけたい」「何も決めていない」、授業との向き合い方について「ちゃんと聞こうと思った」「3年になったら受験だから、今のうちはしっかり楽しむ」「今は自分がどうなりたいか考える」、といった活発な意見表明、率直な自己開示があり、等身大の茨木高校の高校2年生が分水嶺に向かって行こうとしていると思えました。「勉強にやる気が出ないときのモチベーションのあげ方」「苦手科目をどう克服するか」といったやりとりも含め、聞いている多くの2年生にも自分ごととして考えられる内容だったかなと思えます。

最後の石野先生への質疑応答で、「人生の選択の場面では誰に相談を?」との質問に「予期しないことが重なることもあるけれど、強い気持ちがあれば幸運がやってくることも。自分は妻が同窓で、何でも相談できてラッキーだった。みなさんもよい出会いを!」と締めくくられました。

自分にも刺激が多い内容でいろんなことが頭のなかを巡りました。多感な時期の2年生の生徒のみなさんにはなおいっそう刺激的であったのではないかと推察します。石野先生、オータムセミナー実行委員の生徒のみなさん、見守った先生方、すてきな時間をありがとうございました。