過日に茨木市立川端康成文学館よりギャラリー企画のご案内をいただき、チラシを見ると本校に縁のある方とのこと。この日、展示を見に伺いました。

入口より見える作品は、平面なのに奥行きが感じられ、中に入って近づいてみるとさまざまな素材が重ねられていたり、重ねる、というモチーフなのか、色彩が不連続に重ねられており、吸い込まれるような平面がそこにある、という不思議な感覚にとらわれました。

初日だったこともあってか、中島一平さんが会場にいらっしゃり、当時の茨木高校のお話で盛り上がりました。在校当時に70周年の記念行事で川端康成の講演を聞かれたこと、美術室のどこかに、のちに名を残す作家になられた方の初期作品が眠っているかもしれないこと。お話を伺い、本校の校史という大文字の歴史だけでなく、一人ひとりの歴史がそこここに層をなして積み重なっているのだな、とあらためて感じました。(そういえば、先日本校にお越しになった本校の卒業生が校長室にある写真をご覧になって、「私、モンゴルに宿泊野外にいった学年なんです」とおっしゃり、校長室にあった当時の報告集を見ると、ご本人の名前が残っていて、これまた盛り上がりました。)
「2階の壁面にも作品があるのでよかったらご覧ください」と教えていただいて、2階の壁面いっぱいにある陶壁画も拝見しました。すてきな作品なのですが、そのことを声高に示そうとするのではなく、その前の自習スペースで学んでいる方たちをじっと見ている風情になっており、茨高に縁のある人の作品ゆえかな、と勝手に感じて心穏やかに会場を離れました。
10月いっぱい展示は続いています。よければご覧になっていただければと思います。