春らしい、とても気持ちのいい天気になりました。

桜の花も開き始めました。明日からはもっと暖かくなりそうなので、4月8日に予定している入学式まで花がもってくれるかが心配です。

今日、芥川高校では終業式が行われました。

3学期終業式式辞

 令和2年度は本当に新型コロナ感染症に振り回された1年でした。「三密を避けよう」「ソーシャルディスタンスを確保しよう」「黙食」など人との距離に気を遣いながらの生活を強いられました。私は、こんな時だからこそ人との心の距離について考えてほしいと思っています。

 40期生には修学旅行が中止になり本当に申し訳なく、そして心苦しく感じています。

 当初予定されていた台湾は日本と友好的な関係にあります。私は修学旅行などで台湾を訪問した際や、来日した台湾の高校生との交流の中で、挨拶をする機会があるのですが、必ずお礼をのべるようにしています。

 なぜか?

 例えば、東日本大震災の際の義援金(寄付金)のトップはアメリカです。アメリカは世界一のお金持ちの国です。また日本との関わりも深いため驚くまでにはいたりません。第2位は・・・、実は台湾なのです。しかもアメリカとほぼ同等の200億円以上の寄付をいただいています。台湾は日本より小さな島国です。また、かつては日本が植民地にしていた歴史もあります。そんな台湾からの寄付が二番目に多かったのです。他にも、普段あまりなじみのない国が上位にあがっています。4位オマーン、6位アルジェリア、どちらも、どこにあるかさえ知らない皆さんも多いのではないでしょうか? また、驚くべきは最貧国と呼ばれる国からもたくさんの支援が送られているということです。バングラデシュやアフガニスタンなどの国の人々が、世界第3位の金持ち国である日本を救うために寄付をしてくれていたのです。

 私たちは、こうした事実を知っておくべきだと思います。

 コロナによって世界中に閉塞感が漂っています。しかし、それ以前から日本の高校生の様子を見ていると、どうも仲のいい友達や家族のことぐらいにしか興味がないように思えます。世界中で起きている出来事や政治に目を向けず、自分の周り半径2メートルくらいのことにしか目配りや気配りができていないように感じてしまします。友達や家族はもちろん大事でが、教室の中、電車の中、通学途中の道、家の近所はもちろん、世界中のいたる所で起きている出来事や感謝すべきことに興味を持ち、目を向けて欲しいのです。高校生である皆さんが、ソーシャルディスタンスに気をかけながらも、気配りや心配りの半径をどんどんと広げることで、つながりが広がり、自分自身だけではなく日本を、そして世界を豊かにするのではないでしょうか? この春休みに一度考えてみてください。

 学年の切り替わりは新たなスタートの時です。新3年は間近に迫る自分の夢の実現。新2年は漠然とした夢から夢の実現に向けた地図づくりをスタートしてください。先ほどの話も含めて未来を創りだすための春休みにしてください。 応援しています。