4月8日(水)、本校体育館にて、1学期始業式を行いました。私からは、以下のお話をいたしました。

いよいよ新しい学年が始まりました。

2年生のみなさんは、学校の中心となる学年です。

これからは、周りの様子を見て、今、自分にできることは何かを考えて動くこと、そして、自分から率先して動くことを意識してほしいと思います。

3年生のみなさんは、いよいよ自分の進路を決めていく大切な一年です。自分自身としっかり向き合い、自分の選択に責任をもつ一年になります。

今日は、新しい年度の始まりにあたり、みなさんに「道」というテーマでお話ししたいと思います。

私は毎年、その年のテーマとなる言葉を決めています。今年度のキーワードは「Trail」です。Trailとは、「歩くことでできる道」という意味の英語です。最初からきれいに舗装された道ではなく、誰かが一歩一歩進むことで、少しずつ形になっていく道のことです。

みなさんはこれから、自分の進路について、たくさん考えることになると思います。どの道を選べばよいのか。自分に何が向いているのか。迷うこともあるでしょう。

しかし、人生には最初から正しい道が用意されているわけではありません。だから、迷うこと、立ち止まることは、誰にでもあることです。むしろ、迷いながら考えることそのものが、自分の道をつくっていく過程なのだと思います。

私自身、これまで多くの生徒の進路決定を見てきました。まっすぐ進む人もいれば、遠回りをする人もいます。途中で立ち止まることもあります。思うようにいかず、悩み続けた人もいます。

しかし、あとから振り返ったとき、どの生徒も、それぞれに自分の道を歩いてきたことが見えてきます。そのときの経験や選択が、すべてその人の力になっているのです。

では、その道を一歩踏み出すときに、何を大切にすればよいのでしょうか。

私は、自分の「好き」を大切にしてほしいと思っています。好きなこと、興味があること、やってみたいと思うこと。そういう気持ちは、みなさんが前に進むための大きな力になります。うまくいくかどうか分からなくても、「やってみたい」と思える気持ちは、次の一歩を支えてくれます。

そしてもう一つ。立ち止まってもいい。でも、そこで終わるのではなく、もう一度、一歩を踏み出してほしいのです。

一歩進めば、新しい景色が見えます。さらに一歩進めば、これまで見えなかったものが見えてきます。その積み重ねが、自分だけの道をつくっていきます。振り返ったとき、そこに残る道こそが、みなさん自身の歩みです。

最後に、ひとつの言葉を紹介します。

Take the first step.

最初の一歩を踏み出してください、という意味です。

では、What is your first step?

あなたの最初の一歩は何ですか。

それは、大きな決断でなくてもかまいません。自分の「好き」は何だろうと考えることかもしれない。これまで気になっていたことを、少し調べてみることかもしれない。あるいは、誰かに声をかけてみる、そんな小さな一歩かもしれません。

その一歩を、自分で決めてください。誰かに与えられるものではなく、自分で選び取る一歩にしてほしいと思います。その一歩が、みなさん自身の道をつくります。

今年度、本校敷地内に、学びの多様化学校、いわゆる不登校特例校として、窓に明るいと書いて「そうめい」分校が開校します。実際に生徒が通うようになるのは、今年度後半からになります。本校も分校も、一人ひとりに合った学びをめざした学校づくりを進めていきます。教センも新しい一歩を踏み出します。

みなさんも、それぞれの一歩を大切にしてください。ともに歩みを進めましょう。