大阪府立寝屋川高等学校定時制の課程
第75回 入学式 式辞
昼間の明るい日差しの中で見るのとは、趣(おもむき)を異(こと)にした校門の夜桜が美しい季節となりました。
本日ここに、令和五年度大阪府立寝屋川高等学校定時制の課程の入学式を挙行できますことを、心から感謝いたします。
ただいま、令和五年度の新入生48名の入学を許可いたしました。
改めまして、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして保護者の皆様、ご関係の皆様、本日は誠におめでとうございます。
本校は昭和24年に開設され、創立75周年を超える歴史と伝統のある学校です。本校の卒業生は数多く、それぞれの分野で活躍されています。
本校には、年齢や国籍がさまざまな生徒が在籍しており、それぞれが多様な価値観を持ちながら、充実した学校生活を送っています。
そんな生徒の皆さん一人一人が「入ってよかった」と実感できる学校を作ることが、寝屋川高校定時制課程に勤めるわたしたち教職員の使命だと思っています。
丁寧で分かりやすい授業と落ち着いて学べる学習環境、生徒一人ひとりに対する行き届いたサポート体制が、〈ねやてい〉の誇れるポイントです。
新入生の皆さん、歴史と伝統ある本校に入学したことを誇りに思い、どうか自信を持って胸を張り、毎日登校してください。
今日から始まる高校生活への期待と不安で胸を膨らませている皆さんに、伝えたいことがあります。
皆さんは、高校を卒業してからどんな人生を送りたいですか?どんな「自分」になりたいですか?卒業後の自分自身をイメージしてください。そして、大きな夢を胸に描いてください。
さて、その夢を叶えるために、これから何をすればいいでしょうか?
「千里の道も一歩から」と言います。一歩踏み出さなければ、夢には永遠に近づけません。逆に言えば、一歩一歩、一日一日を積み重ねていくことで、着実に夢に近づいていくことができるのです。皆さんは、「〈ねやてい〉に入学しよう」と決心し、寝屋川高校に出願書類を提出した時、夢に近づくための大きな一歩を踏み出したのです。ですから、めでたく入学を果たした今日のこの日は、今までの自分から一歩前進を果たした、皆さんの人生の中でかけがえのない一日です。
これから始まる高校生活では、皆さんの夢を実現するためのヒントになるものが、きっと見つかるはずです。チャンスを見逃さないように、心のアンテナの感度を上げてみてください。学校での授業や行事、部活動の中に、仲間や先生たちとの何気ない会話の中に、通学途中での様々な出来事の中に、未来の自分を作るきっかけが隠れているかもしれません。
「なりたい自分」になるために、自分自身をプロデュースする力をつける場所、それこそが高校です。
わたしたち教職員は、そんな皆さんを本気で受け止め、支え、サポートしていくつもりです。どうか、どんなことでも、近くの先生に気軽に相談してみてください。きっといろんなアドバイスができるはずです。
ただし、最後に決断し、実行するのは皆さん一人ひとりです。あなたの人生を生きていくのは、あなた以外にはいないのですから。
「なりたい自分」になるための一歩は、もう今日から始まっています。一日一日を大切に、ここで出会ったかけがえのない仲間たちから刺激を受け、お互いに励まし、支えあいながら、これからの高校生活を過ごしてほしいと思います。
最後に新入生の皆さんがこれから過ごす寝屋川高校での3年間、4年間の学びが楽しく有意義なものになることを祈念して式辞といたします。
令和5年4月7日
大阪府立寝屋川高等学校定時制の課程
准校長 桝井 則子